芸術と美しさ

美容整形の歴史をひも解いてみると、やはり医学の発展と同期しているのがわかります。
健康を意識するようになり、それと共に美意識もたかまっていったのです。
これが、ギリシア・ローマ時代のことなのですから、どこまで言っても美への探求心の高さがうかがえるでしょう。

この時代には、外科的な手術もいろいろと行われていました。
美の追究というだけではなく、芸術という面も持っていたといえるでしょう。
そのためには、健康も重視しなければならず、美ということを多角的に考える時代となっていったのです。
しかし、こうした時代は長く続きませんでした。
やがて、美への探求は抑えられるようになり、外科的な手術も禁じられるようになります。
特にキリスト教の布教により、厳格な規律が求められ、美への追求ということで手術をしたりするのは禁じられるようになっていくのです。

美容整形は、そもそも俗称です。
医学上は美容外科手術と呼ぶのが正しく、美への欲求だけで体を傷つけるのは、戒律に反していたといっていいでしょう。
実際に普及していくまでには、長い時間を掛けなければいけませんでした。
結果として、美容整形が受け入れられるのは、20世紀になってしまうことになるのです。